大阪女流文学とっかかり

雑誌「大阪人」より。今月の特集がザッツ大阪という感じではなかったのでとりあえずざっと見てきたところ、書評欄で柴崎友香氏と西加奈子氏の著作が紹介されていた。


それで購入したのがまず西氏の

ミッキーかしまし

ミッキーかしまし

これ。「大阪人」で紹介された西氏の著作は「通天閣」だったのだけど、基本的に小説を読むのが不得手なのでまずこっちから。
電車で読むのが危険な本だった。笑いすぎて涙が出て完全不審者。いやぁエッセイでこんなに笑ったのはひさびさ。全編笑える、と言うわけじゃないんだけど、たまに底抜けにおかしくてたまらない。よしわかった。「通天閣」も買ってこよう。
惜しむらくは、このエッセイ使用している書体がものっそい太い。文字間を空ける組み方は好きなんだけどなぜこんなウェイト(Mだろうか)の書体をえらんだんだろう……。筑摩はもっとすっきりした本を作ると思っていたが。
通天閣」もいちど手に取ったことがあったのだけど、冒頭の書体があまりに太くて(Bくらいに見えたがよく覚えていない)ひいてしまってやめたのだった。地の文と区別するならゴチを使って欲しかった……。でも頑張って読もう。


柴崎氏の著作は以前、「フルタイムライフ」を読んだことがあって、帯に書いてあった主人公の女の子の科白が大阪弁だった、気がする。
さて今回購入した

その街の今は

その街の今は

これが、もう、素晴らしかった。あとちょっとで読み終わってしまう。